夜の公園には何かがいる
なるかみこ@narukamiko
その公園は、昼間は家族連れで賑わうごく普通の場所だった。遊具も古いが手入れはされていて、近所の人間なら誰でも知っている。ただ一つだけ、夜に行くなという暗黙の了解があった。俺がその公園に足を踏み入れたのは、仕事で終電を逃し近道として横切ろうとしたときだ。
街灯はあるが、木が多くて光はほとんど届かない。砂場、滑り台、鉄棒どれも静まり返っている。異変に気づいたのは、ブランコの前を通った瞬間だった。
ギィ……ギィ……
風はほとんどないのに、ブランコが揺れている。しかも、四つあるはずのブランコが五つ揺れていた。
なるかみこ@narukamiko
見間違いかと思い、目を擦ってもう一度数えた。一、二、三、四……五。確実に一つ多い。
しかも、一番端のブランコだけが、やけに低い位置まで沈んでいる。まるで、誰かが座っているかのように。そのとき、背後から小さな声がした。
「それ、数えちゃだめ」
なるかみこ@narukamiko
振り返ると、遊具の影に子どもが立っていた。小学生くらいの男の子。だが顔が暗くて、表情がよく見えない。「君、こんな時間に何してるんだ?」
そう聞いた瞬間、ブランコの揺れが止まった。代わりに、きしむ音が増えた。五つ分じゃない。六つ、七つ明らかに数がおかしい。
「増えるとね」「座れるのが、ひとつ空くんだ」男の子はそう言って、俺の足元を指差した。
なるかみこ@narukamiko
いつの間にか、俺の影がブランコの影と繋がっている。「そこ、空いてるでしょ?」耳元で囁かれた。振り払うように走り出し、公園を飛び出した。後ろから、鎖が一斉に揺れる音が追いかけてくる。
翌日、公園の前を通ると、ブランコは四つに戻っていた。だが、注意書きが新しく貼られていた。「※夜間、遊具の数を確認しないでください」
地面を見るとブランコの下に、俺の靴跡と子どもサイズの足跡が、並んで残っていた。
ななし@Kp8A2R
夜の公園×ブランコはやっぱ強い、数増えるの怖すぎ
ななし@F3Lq9M
「空いてる」って言われるの最悪
座ったら終わり感ある
ななし@Zt4N1B
注意書きが具体的なのが逆にリアルで嫌だわ…
ななし@R7mWcE
子どもが出てくる話って
善意っぽく見せてくるのが一番怖い
ななし@H0dS5Q
俺んち近所の公園にも
夜ブランコ数合わないって噂あるんだが…


